2021年までナルコスと共に歩んだ歴代映画ベスト10
いよいよ明日は2021年の大みそか。今年は2015年からはじまったナルコスシリーズがフィナーレを迎えた記念すべき年。そこで、勝手ながら2015年からナルコスをリアルタイムでみてきたいち鑑賞者として、同年代に鑑賞してきた映画について私的年間映画ベストテンをまとめたい【永久保存版】。
目次
【2015年~2021年】年間映画ベスト10
※画像の引用元:IMDb公式サイトより(以下同様)
2021年映画ベスト10
A.モンタナの目撃者
本作では製作・脚本・監督を務め、硬派で激渋、ハードボイルド最前線を突き進む、テイラー・シェリダン監督最新作。
大傑作だった「ウインド・リバー 」といった過去作から最高傑作を更新。
テイラー・シェリダン絡みの作品はほとんど全部好きな偏愛映画作家であるマイクル・コリータの「Those Who Wish Me Dead」が原作。
現代の意味「私の死を願う者たち」は、人間性についての挑戦的なテーマと、燃え盛る炎という自然現象、この2つの世界が衝突し合って生まれたものだという。
キャストはアンジーをつかみに、子役のフィン・リトル、ジョン・バーンサルら善人側、エイダン・ギレン・ニコラス・ホルト、タイラー・ペリーら悪役キャラの細かい描き分け。
そして、全てを呑み込む自然の大災害。 最大級に荒れ狂う大自然の脅威には、細かい事は、全てを包み込みにしてしまう超絶インパクトあり!
しかも、映画館でみたことで未曾有の大災害の効果は盛りまくりの倍増以上!!
原作ありきとは言っても、映画内にテイラー・シェリダン印がそこかしこに刻みこまれ、通好みの渋さに萌える。
例えば、以下の感じ。 アンジーを喰ってるメディナ・センゴアが演じるアリソンというキャラクターは今年のベストガール。そして、馬。 暗殺者兄弟。 黒幕。
法の制御が届かない境界を超越した山中での逃亡と追跡だが、そこに鉄槌を下す自然現象がみるものを凌駕する。
リアルにこだわるシェリダン監督が、猛烈な炎を表現するため、百何十本もの木を植えて、実現した破壊力抜群迫、誰もが説得せざるを得ない映像。
音楽についても、ブライアン・タイラーがチェロを燃やしながら演奏したエピソードがあるほど、気合の入ったスコア。
正直、この作品より完成度の高い映画は山ほどある。でも、好きなものは好きなんだからしょうがない。
美学を貫く映画鑑賞により極上の時間を過ごせた。 映画体験とはこうあるべき。
B.ナルコス メキシコS3
4.ロード・オブ・カオス
5.パワー・オブ・ザ・ドック
6.街の上で
7.プロミシング・ヤング・ウーマン
8.聖なる犯罪者
9.ゆうこの天秤
10.ドライブ・マイ・カー、偶然と想像
特別枠
※メトロポリス伴奏付上映会 ver.2021
※ハル・ハートリー特集(U-NEXT)
※ノマドランド
※フォーリング 50年間の想い出
※ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男
※ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド
2020年映画ベスト10
A.ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ
フー・ボーと並び中国第8世代の監督として認知されているビー・ガン。 この天才監督は、ポン・ジュノ監督が選ぶ2020年代に注目すべき監督20人に入っているほどの逸材。
前作「凱里ブルース」が低予算ながら、その才覚が認められ、今回は予算が膨れ上がり、段違いにスケールアップ。
得意の長回し、夢なのか現実なのかわからなくなってくる幻想的な世界観、そして今作では圧巻の3D映像が話題となった!
「めまい」、タルコフスキー作品、ウォン・カーウェイ作品、「マルホランド・ドライブ」、「ブレードランナー」などを彷彿とさせる映像美は圧巻で病みつきになる。
これだけアートな作品に資金が集まり、傑作が制作され続けている中国映画界の現在注目が集まっているし、未来は明るい。
若くしてこの才能の持ち主、中国映画界が勢いづいている現状を考えると、近い将来中国のポン・ジュノ、否。 世界を制する日が来るかもしれないと思うのは大袈裟な話ではなくなってきた。
B.凱里ブルース
3.パラサイト
4.燃ゆる女の肖像
5.スリー・フロム・ヘル
6.テネット
7.ヘイター
8.ブルータル・ジャスティス
9.ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
10.スパイの妻
特別枠
※マンダロリアンS1・S2
※クローンウォーズS7
※BOLT
※鵞鳥湖の夜
※マーティン・エデン
※カセットテープ・ダイアリーズ
※メイキング・オブ・モータウン
2019年映画ベスト10
1.象は静かに座っている
灰色の世界観に照らし合わせた映像の色味、歪んだギターとローファイなシンセサウンドと共に、若者も老人も生きにくい閉塞感から、世界の果てへと突き進む。
静かに、でもゆっくりと確実に崩れていく、終わりへ向かっていく時間の流れ方、空気感、間がとても好きだ。
優しいけれど、到達してしまっている、そんなアンビバレンスが止まらない。
29歳のフー・ボー監督デビュー作にして遺作となった魂の234分の上映時間は決して長くない、むしろもっとみていたかった、素晴らし過ぎる映画。
2.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
3.アイリッシュマン
4.バーニング
5.ROMA/ローマ
6. 魂のゆくえ
7. クライマックス
8. ハウス・ジャック・ビルド
9. ハロウィン(2018)
10.エンテベ空港の7日間
特別枠
※恐怖の報酬(1977年)オリジナル完全版
※ザ ・バニシング 消失
※ジョーカー
※よこがお
※愛がなんだ
※岬の兄弟
2018年映画ベスト10
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2.暗黒街(映画版・ドラマ版)
3.ウインド・リバー
5.ラッキー
8.ヘレディタリー/継承
10. ロスト・シティZ 失われた黄金都市
特別枠
※ゾンビ シンクロ上映&ゴブリンlive@川崎チネチッタ
※ツインピークス S3
※エルチャポ S1〜S3
※キングスマン:ゴールデン・サークル
2017年映画ベスト10
A.エル ELLE
本作については、個人的に過去にオールタイムベストだった1本に「天使の復讐」という映画があって、鑑賞前はヴァーホーヴェン版のこれかなという予想が見事に裏切られた!
もちろんいい意味で!
竹中直人風に言うと、「こっちの方がスゲ〜!」。これは変態にしか作れない変態のための変態映画。
ヴァーホーヴェン歴代ヒロイン最狂説。
観賞後にピンとこないとしても、ヴァーホーヴェン作品を振返ったり、調べまくったりすると、この映画の凄さ、最先端を走ってる新鮮さがゾクゾク来るはず。
B.ナルコスS3
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7.ネオンデーモン
8.ザ・ウィッチ
9.ジョン・ウィック:チャプター2
特別枠
※ハクソーリッジ
※皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク
※はじまりへの旅
※ハードコア
※トッドソロンズの子犬物語
2016年映画ベスト10
A.ボーダーライン
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B.ナルコスS2
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C.ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー
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4.キャロル
5.最後の追跡
6.ヘイトフルエイト
7.ノックノック
8.ナイスガイズ
9.コップカー
10.エクスマキナ
特別枠
※死霊のはらわた リターンズ S1
※バスケットケース トリロジー@ホラー秘宝まつり
※サスペリア シンクロ上映&ゴブリンlive@川崎チネチッタ
※ロッキーホラーショー@川崎ハロウィン
※ホドロフスキー の虹泥棒
※クリーピー 偽りの隣人
※無垢の祈り
2015年映画ベスト10
劇場鑑賞V8しか出来てないけど・・・リアルタイムの劇場鑑賞が資産となった、次元の違う映画!
劇場公開日である6/20をマッドマックスの日に制定はもはや国民の義務であり、記念日にはマッドマックスにどっぷり浸かる必要がある。
マッ ドマックスアンソロジーコレクション(5枚組)や、ハイオクコレクション(8枚組)という豪華仕様版があり、 これらのコレクションでシリ ーズを全部みるだけでは足りない( MMFRに関しては、ブラック &クロームも必須!)。
1作目のドキュメンタリー「マッド ネス・オブ・マックス」や、 2のドキュメンタリー「ロー ド・ウォー」等の豊富な特典映像までもみる必要があるからだ!
さらに、吹替やジョージ・ミ ラーの監督作やアポカリプト、 他の関連作であるディストピア作品まで楽しもうとすると、全然時間が足りない!!
よって、マッドマックスフェスとして、6/20前の前夜祭から始まり、3日間くらいのお 祭りとして全世界共通の祭典として認定するべき!!!
この異次元の映画を前にして、 世の中にマッドマックスが全然足りていないので、これぐらいの措置は当然だ!!!!
B.ナルコスS1
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3.神々のたそがれ
6.ジョン・ウィック
7.シェア・ハウス・ウィズ・ヴァンパイア
8.クーデター
9.君が生きた証
10.ブルーリベンジ
特別枠
※ロッキー・ホラー・ショー 40th@川崎ハロウィン
※悪魔のいけにえ 40th(4K版)
※デヴィット・ボウイ・イズ
※野火
※ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール
※ウォーリアー
※ハッピーアワー
まとめ
振り返ってみれば、本当にあっという間。当ブログで取り上げているものやそうでないものもあるものの、どれも素晴らしい映画だと確信している。
来年もどんな素晴らしい映画に出会えるか楽しみ。
今年も「ナルコスの登場人物とゆかいな仲間たち 」をご活用ありがとうございました。
ナルコスが終わってしまったものの、来年もよろしくお願いします。
それでは、よいお年を!
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