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【日本映画】最低限見るべき令和の10作品(2019〜2022年)


 

【未来予想図】令和を代表する日本映画監督10人

令和ってまだ4年目なのに、もう令和のまとめって早くない?って感じている人も多いはず。しかし、そんな悠長なことを言っていらない状況が起こっている。そう、映画3大映画祭に関与した濱口竜介が、さらに「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞ノミネート。某映画雑誌では、濱口以降と以後で特集が組まれているほど。そこで、令和の(2019〜2022年)の偏愛映画10選を爆選【永久保存版】

目次

【日本映画】令和の興行成績

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※画像の引用元:IMDb公式サイトより(以下同様)

 

日本映画の興行収入歴代1位を記録したのも新しい「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」、他にも国内の興行収入ランキングは以下の通り。

 

・劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 2020年 (約404億円)

 

・劇場版 呪術廻戦0 2021年 (約121億円)

 

るろうに剣心 最終章 2作品 (約68億円)

 

・キングダム 2019年 (約57億円)

 

今日から俺は!!(劇場版) 2020年 (約53億円)

 

・東京リベンジャーズ 2021年 (約45億円)

 

・飛んで埼玉 2018年 (約37億円)

 

・ファブル 2作品 (約31億円)

 

このように、日本の映画興行収入は、漫画原作のアニメと実写版が多くを占めており、大ヒット作品は自然とNetflixなどで配信されるのも早い。

 

今後もこの流れは変わることはなく、むしろ加速していくと予想される。

 

興行収入を狙ったこのような作品とは対照的に、濱口隆介監督作品を代表的に、作家性の強い作品として、最先端を走っている極私的なおすすめ作品をここでは紹介したい。

 

【日本映画】まとめ令和編

 

今回は日本映画特集として第4弾となる令和の偏愛映画!

 

主に代表作が令和になってから制作された極私的な作品を選出。

 

次の記事も合わせてチェック↓

 

・【日本映画】の三大巨匠!!!最低限みておくべき10作品はこれ!(1930〜60年代)

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・【日本映画】三大巨匠なし!昭和の最低限見ておくべき10本(1970.80年代)

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・【日本映画】最低限見るべき平成の10本(1989〜2019年)

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【日本映画】おすすめ最低限みておくべき令和の10作品はこれ!

 

(ランキングなし公開順)

 

岬の兄妹 2019年

ポン・ジュノ山下敦弘監督作品の助監督を務め、本作で映画監督としてデビューした片山慎三監督作品。

 

障碍者の性といった類似テーマである「37セカンズ」より前に制作されているが、もっと突っ込んだ激しい内容で、ある地方都市で何とか生命維持をしている兄妹の最貧困物語。

 

正直、キツ過ぎる描写の連続だが、これが映画として部類に面白い、ゲスの極み乙女兄映画。

 

性は生に直結しているのをまざまざと見せつけられ、映画的タブーの幅をググッと大きく切り開いたアブナイ怪作だ。R15+指定。

 

他にもオススメの片山慎三監督作品

・そこにいた男(2020年)
・さがす(2022年)

 

よこがお 2019年

監督の深田工事内容については、「淵に立つ」でカンヌである視点部門審査員賞を受賞するなど、もちろん経歴のある映画人であるが、令和においてその躍進はとどまらず、むしろ推進していくと思われるので、選出させて頂いた。

 

本作はタイトルの通り、人の二面性が表現されていて、時系列もやや複雑な二重構造の構成、最初はわからなかったが、深田晃司監督のその卓越した演出手腕により、全てが緻密に積み重なっていく秀悦な映画。

 

「淵に立つ」に続き、大変美しい筒井真理子が本領を発揮し、同作と甲乙つけがたい作品になっていると感じた。

 

池松壮亮吹越満市川実日子といった実力派が出演しているとにかくハイレベルな作品だ。

 

他にもオススメの深田晃司監督作品

・歓待(2010年)
・ほとりの朔子(2013年)
・さようなら(2015年)
海を駆ける(2018年)
・本気のしるし〈劇場版〉(2020年)
・淵に立つ(2016年)はこちらをチェック↓

narcos.hatenablog.com

 

37セカンズ 2020年

障碍者を扱った映画といえば、まっさきに思いつくのが韓国映画「オアシス」。

 

日本では、アンチャッタブルな領域なのか、なかなかこのような作品が誕生することがなかった気がする。

 

本作では、冒頭から度肝を抜かれ、その後も切れ味の鋭い展開がてんこ盛り。

オブラートに包まず、むき出しの生々しい感じが素晴らしい。

 

閉ざされた世界から、アイデンティティーに目覚め、そして社会へ出る。

からしたら地獄巡りのはじまりに思えるのかもしれない。

 

それでもなお、目覚めた好奇心を止めることはできず、チャレンジングなロードムービーとなっている。

 

長編監督デビュー作&脚本はHIKARI(2020年度新藤兼人賞・金賞)。

 

主演を務めたのは、本作と同様の脳性麻痺を実際に抱える佳山明。

主題歌はCHAI の「N.E.O」で、この選曲も秀逸。

 

一見重くなりがちなテーマを、軽快でポジティブに描きつつ、説得力がある、新時代を感じさせる映画だ。

 

全てを複合しているタイトルが超絶センスいい!!

 

他にもオススメのHIKARI監督作品

・Tsuyako (2011年)
・A Better Tomorrow (2013年)
・Where We Begin (2015年)

 

佐々木、イン、マイマイン 2020年

早くも決まった!令和を代表する青春もの決定版の大傑作!!

 

誰もが色んな意味で内包している佐々木というキャラクターは、もはや「ファイトクラブ」のタイラー・ダーデン感すらあるカリスマ性、寓話のような存在。

 

そして、グズグズしているユウジは、やはり同作のぼくでもあるし、同棲している彼女もそれっぽい。

 

映画の構成は、現在と過去2パートごとのカメラの使い分け、視点や回想を交えた時間軸が複雑に交差させた絶妙なテクニックが駆使された、監督の劇場公開デビュー作。

 

音楽の使い方もいい意味で耳障りで、荒っぽい音が印象に残る。

 

キャストがめちゃくちゃいい!
W主演の藤原季節、細川岳 に加えて、萩原みのり。

他にも脇を固めるのは、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、河合優実、井口理 (King Gnu )、鈴木卓爾村上虹郎といった豪華さだ。

 

本作で、監督の内山拓也は、2020年度新藤兼人賞・銀賞、第42回ヨコハマ映画祭(2020年度) 森田芳光メモリアル 新人監督賞、さらに萩原みのりと出会い結婚した。

 

他にもオススメの内山拓也監督作品

・ヴァニタス(2016年)
・青い、森 (2020年)

 

ある用務員 2021年

2021年、「ベイビーわるきゅーれ」などで新時代の殺し屋映画として、評価が高まった阪元裕吾監督。阪元裕吾監督作品は本作を含め、2021年に異例の4作品が劇場公開され、当時25歳のこの若き才能に注目が集まった。

 

在学中に制作した「べー。」で残酷学生映画祭2016グランプリ受賞、「ハングマンズノット」ではカナザワ映画祭2017の期待の新人監督賞を獲得している。

 

本作は、和製「ジョン・ウィック」、「ファブル」よりファブルっぽい、殺し屋たちのバトル・ロワイアル


切れ味のいい格闘シーンがよい。個人的には、特に図書館のシーンが好き。

 

気になったのは、学校なのにほとんど普通の生徒が誰もいないなら、夜の方がよかったのでは?と思ったが、他の作品も一気見したくなる吸引力のある作風だ。

 

目下大注目の逸材。

 

他にもオススメの阪本裕吾作品

・最強殺し屋伝説国岡(2019年)
・ベイビーわるきゅーれ(2020年)
黄龍の村(2021年)

 

あのこは貴族 2021年

監督デビュー作「グッド・ストライプス」で、第7回最優秀新進監督賞、2015年度新藤兼人賞金賞受賞。期待の新鋭である岨手由貴子監督の長編2作目。

 

原作は山内マリコの3作品の映画化作品。

 

上京した東京での生活、大学での内部生と外部生との隔たり、上流階級の人々の生活など、いわゆる寓話的な世界観。

 

加えて、その世界の住人ならではの葛藤、苦悩などを門脇麦水原希子高良健吾らが熱演によって、普段は触れることのない、雲の上の存在が、リアルな描写で非常に丁寧に描かれている。

 

このような表(おもて)には現れない、天空人たちの生活を過不足なく可視化してくれるあたりがオモシロイ!

 

また、大傑作であった「燃ゆる女の肖像」にも似ている。

 

他にもオススメの岨手由貴子監督作品

・グッド・ストライプス(2015年)

 

他にもオススメの山内マリコ原作映画

・アズミ・ハルコは行方不明(2016年)
ここは退屈迎えに来て(2018年)

 

街の上で 2019年

 

アバンタイトル

茶店で本を飲む人が順番に映る
ナレーション

 

タイトル「街の上で」

夜の下北

ラーメン屋

アパートの中、2人のカップルの別れ話

古着屋でカップルの買い物シーンによるコント

ライブハウスに移る

ライブが終わって喫煙所でのやりとり

 

何というか、この下北らしいとりとめのない感じの集合体で映画が構成されている。

 

他にも、飲み屋、古本屋、喫茶店などオシャレ、雑多な雰囲気が絶妙。
音楽の使い方もさりげなくよかったりして。


濱マイク」シリーズのように、こういう街が主役の映画が好き。バーの会話とか、ヴェンダースの話するシーンよき、爆笑も多い。

 

そして、映画内の女性監督(萩原みのり)が青(若葉竜也)に映画出演のオファーによって、これまで描いていた日常から物語が動き出す。

 

前作「愛がなんだ」でも光り輝いていた主演若葉竜也&穂志もえかが昇格し主演に抜擢されていて抜群にイイし、他にもキャラクターが素晴らしい!

 

この空気感が大好きで、何度も観たくなる大傑作だ。

 

エンドロール&エンディングソング「街の人」で締めくくり。

 

現状、全部は観れていないけど、今泉力哉監督最高傑作なので、選出させて頂いた。

 

他にもオススメの今泉力哉監督作品

パンとバスと2度目のハツコイ(2018年)
アイネクライネナハトムジーク(2019年)

 

・愛がなんだ(2019年)はこちらをチェック↓

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由宇子の天秤 2021年

何年かに一度訪れる邦画豊作の当たり年(2021年)に現れたトップクラスのみがもってる奇跡が舞い降りたような作品。

 

正直あまりうまく説明できないし、するとネタバレになってしまうのが、兎に角めちゃくちゃ面白い!!

 

タイトルのセンスの良さ、ドキュメンタリーのテイをとった映画内映画によるカメラのニ重構造、音楽なしの手法によるリアルさ増量・精度の底上げ(もちろんほかにもナレーションなどの説明は一切なし)、精密かつ研ぎ澄まされた脚本、演者たちの力量・熱量の高さによるグルーヴ、これら全てが計算され尽くした演出・・・これは完璧な映画だ。

 

152分は長いどころか、もっと観たい魔力を秘めた作品で、心底観てよかったとこの映画に出会えたことを感謝!

 

チャップリンの言葉を引用したい。
「引いてみたら喜劇、近づいたら悲劇」その極みがここにある。

 

だから映画はおもしろい、やめられない!

 

他にもオススメの春本雄二郎監督作品

・かぞくへ(2016年)

 

JOINT 2021年

2021年は邦画豊作であったが、ヤクザ映画も豊作の年だった。「ヤクザと家族 The Family」、「すばらしき世界」、「孤狼の血 LEVEL2」。

 

そのどれとも似つかわしくない新感覚のジャパニーズ・ノワールが生み出された。

 

今回が長編デビューとなる小島央大監督は、異色の経歴の持ち主。

ニューヨーク市内に3歳から13歳まで在住した経験を持ち、東大建築学科卒。

 

出演者たちの7割ほどは演技経験者ではない素人だという。

さらに、作品では入れ墨を入れるシーンがあるが、本当に作中で入れているだとか。それくらいクレイジーな熱量で制作されている。

 

このように新鮮さに溢れているが、クオリティーが非常に高さを併せ持つのは、監督の生まれ育った背景にあるのか、はたまた才能なのか?興味が尽きない。

 

本作では、 ヤクザ映画のいいとこ取りした感じで、小島央大監督は、フェヴァリットにマイケル・マンマーティン・スコセッシニコラス・ウィンディング・レフン監督らを挙げているので、気になる人にはマストの作品だ。

 

2021年度新藤兼人賞・銀賞(小島央大)。

 

偶然と想像  2021年

「ドライブ・マイ・カー」はもちろん素晴らしい映画だが、観る人をやや選ぶ傾向があるので、ここでは万人向けである本作をオススメしたい。

 

ちなみに、10本も観れないという人でも1本を選ぶなら、本作を推したい。本命ど真ん中、令和のキングの作品だ。

 

本作では濱口竜介初の短編にして、ベルリン映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)。

 

濱口竜介のトレードマークとなっている棒読み演出を最大限に発揮し、エモーションもモーションも最小限にしつつ、ほとんど会話劇だけで成立させた超絶技巧の神業が見所。

 

キャストの配役も絶妙。特に、渋川清彦の使い方はワロタ笑。さすが、わかってらっしゃる!といった感じ。

 

鑑賞中のなんともいえない居心地の悪さは、観るものの心をすぐさまに鷲掴みにし、最後まで決して捉えて離さない脱出不可避。

 

濱口版「世にも奇妙な物語」、「ブラック・ミラー」ともいえるユニークな作品。

 

テレビでは成立しない、放送できない上質さで、異様さ、エロスなどにより、集中して観るべき必要性からも劇場鑑賞向きだ。

 

鑑賞中何度もゾワッときた。

 

濱口監督自身もライフワークとしたいと語っているように、全7話あるうちの3話のようで、これからも量産して欲しい。

 

本作の3話はどれもいいけど、個人的には3話目が好き。

 

他にもオススメの濱口竜介監督作品

・PASSION(2008年)
・THE DEPTHS(2010年)
・親密さ(2012年)
・不気味なものの肌に触れる(2013年)
・天国はまだ遠い(2015年)
・ハッピーアワー(2020年)
・偶然と想像(2021年) 

 

寝ても覚めても(2020年)はこちらをチェック↓

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特別枠

激怒 2022年公開予定

 

制作発表の時から楽しみにしていた高橋ヨシキの長編初映画。コロナ渦により、公開延期となっていたが、ついに今年劇場公開となる。

 

本作は、高橋ヨシキ監督・脚本、小林勇貴が原案を務める映画。高橋ヨシキは、映画ライター、アート・ディレクター、デザイナー、悪魔主義者等として知られているが、今回の長編映画初監督としてネクストステージへ突入する。

 

冷たい熱帯魚では、園子温監督との共同脚本を手掛け、 1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件を ベースに、様々な事件からのミックスした物語。 園子音監督本人が自らの最高傑作と評してい る。

 

 高橋ヨシキは、脚本初挑戦ながら共同脚本により 、全米最大のファンタスティック系映画祭フ ァンタスティック・フェストで脚本賞を受賞。 世界的に高い評価を得ている。

 

また、高橋ヨシキの短編デビュー作 「脱出!~Bailout!~」が、 すでに完成された作品であったので、 こちらの作品が骨格になるのか!?何にせよ、楽しみでしかたがない!

 

他にもオススメの高橋ヨシキ監督作品

・脱出!~Bailout!~(2011年)

 

冷たい熱帯魚(2011年)はこちらをチェック↓

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最低限見るべき令和の10作品以外の令和的映画作品たち

・愚行録 2017年

・許された子どもたち 2019年

・蜂蜜と遠雷 2019年

・スパイの妻 2020年

・アルプススタンドの端の方 2020年

・くれなずめ 2021年

・アーク 2021年

・ちょっと思い出しただけ 2022年

・愛なのに 2021年

まとめ

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【日本映画】最低限見るべき令和の10作品(2019〜2022年)

 

・岬の兄弟 2019年

・よこがお 2019年

・37セカンズ 2020年

・佐々木、イン、マイマイン 2020年

・ある用務員 2021年

・あの子は貴族 2021年

・街の上で 2019年

・由宇子の天秤 2021年

・joint 2021年

・偶然と想像 2021年

 

特別枠

・激怒 2022年公開予定

 

ちなみに、 個人的な日本映画ランキングベスト10はこちら (順不同公開順)。 

 

日本映画オールタイムベスト

・戸田家の兄弟 1941年

・醉いどれ天使 1948年

雨月物語 1953年

切腹 1962年

・悪魔の手鞠唄 1977年

・竜二 1983年

・我が人生最悪の時 1994年

・CURE キュア 1997年

・オーディション 2000年

冷たい熱帯魚 2010年

 

今回取り上げた10作品以外のレビュー、最新情報はFilmarks(フィルマークス)で更新中↓

filmarks.com