ナルコスの登場人物とゆかいな仲間たち

「マジックリアリズムは、コロンビアが発祥の地。不可解な事が日常的に起こる。肝心な時に限って、奇妙な事が。」

海外ドラマ【エル・チャポ】のメイン・キャラクター紹介

現在進行形のメキシコ麻薬戦争は暗黒世界最前線

1990年代コロンビアの麻薬カルテルが壊滅、メキシコ側が事業継承。2000年代以降、敵対組織・政府と、阿鼻叫喚、死屍累々、残酷無比の狂気の麻薬戦争を展開する中心には、暗黒世界の王が君臨。影響力の大きさから生ける伝説と呼ばれた畏怖の象徴。血で血を洗う争いは、当然ながら実話を基にしている【永久保存版】。

 

目次

メキシコ麻薬戦争の系譜

近年のメキシコ麻薬戦争を紐解いてみると、2006年12月、当時のフェリペ・カルデロン大統領の政策だと言われている。

 

それは突然起きたのか?もちろんそんなことは無い。いつの時代でも同じように、予兆はもっと前にあったのだから。

 

メキシコ麻薬戦争を扱った映画

2014年頃からメキシコ麻薬戦争系の作品が増えたのは、ホアキン・グスマンの逮捕の影響が、全くないとも言い切れない。

 

メキシコ麻薬戦争が加熱の一途をたどるのも起因している。

 

例をあげると、「ボーダーライン」、「悪の法則」、「メキシコ地獄の抗争」、「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」、「カルテル・ランド」等。

 

「悪の法則」はこちらをチェック↓

narcos.hatenablog.com

 

日本ではほとんど公開されていないメキシコ麻薬戦争系映画。

 

日本で公開されているメキシコ麻薬戦争系映画は氷山の一角。

 

メキシコでは1980年代から、いわゆる「ナルコ映画」は何1000本もある。

 

残念ながら、それらのほとんどの作品は、日本で観る事は出来ない。

 

現地では、日本でも昔そうであったように、カルテルの大物ボスは英雄視され、麻薬密輸を歌った「ナルコ・コリード」も大ヒットしている。

 

アル・カポネをも超越するエル・チャポのカリスマ性

2013年2月、アメリカの麻薬取締局(DEA)と、シカゴ犯罪委員会が次のように発表した。

 

アル・カポネ以来初、エル・チャポことホアキン・グスマンを凶悪犯指名手配リストのトップに指定した。

 

アル・カポネ禁酒法時代に、シカゴを拠点に暗黒街の帝王と呼ばれ、アル・カポネをモチーフとした映画は、「スカーフェイス」、「アンタッチャブル」等を代表に数多くある。

 

そのアル・カポネをもってしても、当局はアル・カポネよりずっと危険とみなしている。

 

そんなホアキン・グスマンの映像化が、本作「エル・チャポ」なのだ。

 

ということは、本作「エル・チャポ」は、「ナルコス」、「スカーフェイス」、「アンタッチャブル」をも超える作品になるポテンシャルを秘めている。

 

メキシコ麻薬戦争が及ぼした社会現象

当然ながら、これだけ事が大きくなると、作品の中だけで収まるはずもなく、これらの関連事件は社会現象となる。

 

1994年、コロンビアでは、サッカーワールドカップで、オウンゴールをした選手が、粛正されてしまったが、メキシコではそれ以上の事が起きている。

 

メキシコでは敵対組織同士で、見せしめに残虐事件が起こるのは、日常茶飯事。

 

ナルコスのスタッフも痛ましい犠牲に

「ナルコス」はスタッフの命がけで作られた作品。

 

シーズン4はメキシコが舞台のため、2017年9月、メキシコでロケ地を探していた際、運悪く銃弾を撃ち込まれ、蜂の巣状態の遺体で発見されたのだ。

 

著者を含め「ナルコス」を観ていた直後であっただけに、衝撃を受けた人も多いはず。

 

「ナルコス」のスタッフが、命をかけて制作してくれた、作品を我々は鑑賞する事ができるのだ。

 

メキシコではユーチューバーも犠牲になる

さらに2017年12月には、某麻薬カルテルのボスを侮辱する17歳のYoutuberが、銃弾を撃ち込まれて殺害された。

 

動画をアップして殺されるなんて、信じがたいが、現実に起きた事件である。

 

メキシコ麻薬カルテルの台頭の背景

残念ながら、これらはほんの表面的な出来事に過ぎず、詳しくは本編に譲るが、

その背景にあるのは、1990年代にコロンビアの麻薬カルテルが壊滅したことにある。

 

ここから勢力を拡大し、台頭したのがメキシコの麻薬カルテルだ。

 

「ナルコス」でも、シーズン3でコロンビア編が終わり、シーズン4でメキシコ編が始まっている。

 

エル・チャポはナルコスとクロスオーバー

エル・チャポ

※画像の引用元:IMDb公式サイトより(以下同様)

 

その「ナルコス」とまるでクロスオーバーするかのように作られたのが、本作「エル・チャポ」である。

 

これだけの危険過ぎる深い闇の中、この作品が誕生し、鑑賞出来る事に感謝を表する。

 

「ナルコス メキシコ」シリーズが完結すれば、「ナルコス」と「エル・チャポ」は一つにつながる。

 

エル・チャポの作品概要

物語は1985年、グアダラハラカルテルの大ボスであるミゲル・アンゲル・フェリックス・ガジャルドに、ホアキン・グスマンが従事する所から始まる。

 

その後、世紀の脱獄を果たし、のちに、メキシコの麻薬王エル・チャポと呼ばれ、登り詰めるまでを史実に基づいて製作された。

 

動画配信(NETFLIX独占配信)

・シーズン1:2017年10月から配信中

・シーズン2:2017年12月から配信中

・シーズン3:2018年7月から配信中

 

エル・チャポのキャラクター紹介

シーズン1

グアダラハラカルテル

ミゲル・アンヘル・フェリクス・ガジャルド


ミゲルはメキシコの麻薬界で帝王。

 

ゴッドファーザー扱いされ、グアダラハラカルテルの大ボスで、各組織のボスを支配していた。

 

逮捕された事をきっかけに、自分が支配していたエリアを部下に引き渡す。

 

ティファナ市はアベンダーニョ兄弟、チワワ州はラファエル・アギラールに分配。

 

そして、シナロアはイスマエル、テカテ市をホアキン・グスマン、すなわち後のチャポへと分割したのだ。

 

物語のキーパーソンでもあり、投獄された事によって、様々な問題が噴出する重要人物の1人。

 

シナロア・カルテル

アマド・カリージョ・フエンテス

 

アマドは大ボスであるミゲル・アンヘルの片腕的な存在で、フアレスカルテルのボス。

 

ミゲル・アンヘルの後を受け継ぐ。

 

麻薬界で成功をし、プライベートジェットを所有している事から、空飛ぶ麻薬王のあだ名がある。

 

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ホアキン・グスマン

 

キャスト:マルコ・デ・ラ・O。

 

本作の主人公エル・チャポことホアキン・グスマンは実在の麻薬王

 

麻薬で稼ぎ出した資産は1000億円以上、世界でも有数の影響力を保持している。

 

史上最大の麻薬王であり、地球上で最も残酷で恐ろしい人物とされている。

 

チャポは1980年代に世界中で名を轟かせた、グアダラハラカルテルの大ボス、ミゲルの下で下働きをしていた。

 

そこから最高幹部になり、イスマエルらと共にシナロアカルテルを、牛耳るまでに成り上がったのである。

 

また、メキシコの伝説の麻薬王は、脱獄王でもあり、脱獄を果たす場面も大きな見所である。

 

脱獄したチャポは、自分のカルテルを世界一の麻薬組織にする為、メキシコ全土の掌握を狙う。

 

イスマエル・サンバダ・ガルシア

 

エル・チャポの右腕的存在。

 

シナロアの歴代のボスの下で働いた経験があり、チャポの投獄時、組織をまとめていた。

 

チャポの後継者として注目されている。

 

メキシコ政府

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コンラド・ソル

 

キャスト:ウンベルト・ブスト

 

政府側主役級登場人物。

 

制度的労働党の野心家で、将来的に大統領の座も狙っており、裏でチャポと取引している政府役人。

 

制度的労働党の一介の職員だったが、党首・主席秘書にまで昇りつめる。

 

1988年の新大統領の下で、推薦によりブランコ将軍とともに、麻薬組織との抗争に加わっていく。

 

物おじせず上司にも意見する度胸と、出世のためなら手段を選ばない冷徹さ。

 

その生い立ちなど詳細は不明。

 

麻薬戦争により、支持率の低迷していた大統領のもとで、麻薬密売人の逮捕に身を乗り出し、メキシコ市民の信用を獲得していく。

 

大統領

 

1988年から就任し、麻薬カルテル撲滅を図り、ブランコ将軍とソルに命令をする。

 

ブランコ将軍

 

国家安全保障担当補佐官。

政府の力を最大限利用する下衆な役人。

 

アメリカDEA

メキシコ支局長

 

ティファナ・カルテル

 

アベンダーニョ兄弟

(兄:ベンジャミン、弟:ラモン)

 

ティフアナカルテルのボス。

 

ミゲル・アンヘル逮捕により、組織が分断されると、チャポの宿敵・敵対組織となり、チャポの隙を狙って勢力を伸ばそうとする。

 

シーズン2

ゴルフォ・カルテル

 

ラシエル 

ゴルフォ・カルテルのボス。

 

チャポの連合に参加せず、シナロア・カルテルの標的になる。

 

エル・カノ 

 

ラシエルの殺し屋、有能な戦闘指揮官だが非情。

 

チャポの最大の敵。

 

ゴルフォ・カルテル武装集団のロス・エメスのリーダー。

 

エド・ラレポ一帯を掌握している。

 

防弾チョッキや重機関銃などの重装備、対空ミサイルや攻撃ヘリコプターを所有する。

 

高度な戦闘能力が特徴で、元警察官・軍人から、組織される軍レベルの武装集団。

 

敵対組織には容赦ない粛正を繰り広げる残虐性が特徴の殺人部隊。

 

シナロア・カルテル

ビセンテカスティージョ

 

通称チェンテは、シナロア側の人間だったにも関わらず、チャポとある事件により決別し敵対する。

 

メキシコの中でも危険な地域で、その名を轟かせ、凶悪な人物として有名。

 

フアレス地帯のボス。

 

ラ・ファミリアカルテル

ナサリオ・モレノ

 

友好状態のゴルフォ・カルテルが連合に入らないため、同様の行動に出る。

 

ミチョアカン州が縄張りで、ナザレ教会の牧師でもある。

 

レイダ・カルテル

アルトゥーロ

 

チャポ傘下のベルナル・レイダ・カルテルのボス。

 

停戦協議での交渉人に命を懸けて、名乗りを上げる。

 

ムニェカ

 

チャポが服役中にシナロア・カルテルを、切り盛りしていたアルトゥーロの有能な部下。

 

メキシコ政府

 

コンラド・ソル

 

シーズン2では、制度的労働党が野党に転落し、新大統領に解任されてしまう。

 

しかし、ある作戦を成功させ、連邦警察作戦局の局長に抜擢される。

 

さらに、 自分の出世の為、フェリペ大統領候補を支持する。

 

ラブラドール大統領候補民主革命党の大統領候補。

 

不正の無い政治を掲げて民衆の人気を得る。

 

フェリペ・アラルコン大統領候補民主行動党の大統領候補。

 

劣勢のさなか、コンラド・ソルから提案を持ちかけられる。

 

シーズン3

メキシコ政府

ベルタ

 

コンラド・ソルと共に、お互いが大統領に登り詰めるために、戦略結婚する。

 

プエルト

制度的労働党の新たな顔役で、大統領候補として登場する。

 

アメリカDEA

 

新たに2人のアメリカDEAが登場し、メキシコ大統領に、エル・チャポ逮捕の圧力をかける。

 

まとめ

・エル・チャポのメキシコ麻薬戦争の系譜

・エル・チャポはナルコスとクロスオーバー

・エル・チャポの作品概要

・エル・チャポのキャラクター紹介

 

もっと詳しくは、サイトマップとしても活用できるこちらをチェック↓

narcos.hatenablog.com

 

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