トム・クルーズ版バリー・シールの脚色
ナルコストにはおなじみのバリー・シール。とはいえ、ナルコスでの出演はほんのわずか。映画版は1970年代に大手航空会社のパイロットとして活躍していた。パブロ・エスコバルのメデジン・カルテルのコカインの運び屋として、麻薬の密輸で巨万の富を築いた実在のアメリカ人=バリー・シールの生涯を描いた実録犯罪映画。トム・クルーズが演じることで、楽しいエンタメ映画になっている!
目次
- 「バリー・シール/アメリカをはめた男」ナルコスが好きなら一番アガるシーン
- 「バリー・シール/アメリカをはめた男」見せ場にあわせたサントラは必聴
- 「バリー・シール/アメリカをはめた男」作品概要
- 「バリー・シール/アメリカをはめた男」あらすじ・ネタバレ
- 「バリー・シール/アメリカをはめた男」キャラクター紹介
- 「バリー・シール/アメリカをはめた男」名場面ハイライト(評価・解説・考察)
- まとめ
「バリー・シール/アメリカをはめた男」ナルコスが好きなら一番アガるシーン
何と言っても、トム・クルーズ演じるバリー・シールが、ホルヘ・オチョア、カルロス・レデル、パブロ・エスコバルとの対面シーンはゾクゾクする!
「バリー・シール/アメリカをはめた男」見せ場にあわせたサントラは必聴
スタートアップ期・絶好調期・没落期、それぞれの見せ場にあわせた、サントラが極上の仕上がりで、アゲアゲ!!
その他詳細は、名場面ハイライト(評価・解説・考察)にて。
「バリー・シール/アメリカをはめた男」作品概要
画像の引用元:IMDb公式サイトより(以下同様)
原題 American Made
製作 2017年
製作国 アメリカ
スタッフ
監督 ダグ・リーマン
製作 ブライアン・グレイザー
タイラー・トンプソン
ダグ・デイビソン
キム・ロス
キャスト
・バリー・シール /トム・クルーズ
・モンティ・シェイファー/ドーナル・グリーソン
・ルーシー・シール/サラ・ライト
・クレイグ・マッコール捜査官/E・ロジャー・ミッチェル
・ダウニング保安官/ジェシー・プレモンス
・ジュディ・ダウニング/ローラ・カーク
・JB/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
・ホルヘ・オチョア/アレハンドロ・エッダ
・カルロス・レデル/フレディ・ヤテ・エスコバー
・パブロ・エスコバル/マウリシオ・メヒア
他
「バリー・シール/アメリカをはめた男」あらすじ・ネタバレ
バリー・シールはアメリカの大手航空会社、トランス・ワールド航空 (TWA)に勤務しているパイロット。
その腕前は超一流、20代の若さで機長にのぼりつめるほど。
しかし、バリーは機長として活躍している一方、検査が甘くなる自身の立場を利用して密輸にも手を染めるなど、品行方正な人物ではなかった。
そんなバリーのもとに、CIAから極秘任務の話がくる。
これまで密輸を重ねてきた事実に目をつぶることを条件に、彼の飛行技術の高さに着目して中米への偵察を任せたいと言うのである。
バリーは条件をのみ、TWAを退社してCIAの協力をスタートさせた。
表向きはCIAが作った架空の会社に所属するパイロットをよそおい、中米とアメリカを行き来して、偵察を行うバリー。
このような生活を続けることで、バリーはパナマの独裁者であるマヌエル・ノリエガと、CIAとのパイプラインを築く役割を果たしていく。
CIAにとって中米偵察のために、バリーは欠かせない重要人物となり、高額な報酬はバリー家族を支えていた。
最初はバリーがTWAを退社したことに怒りを感じていた妻ルーシーも、やがてバリーの任務を理解し、留守中の時は家庭をしっかり預かるパートナーとして心強い存在となっていった。
しかし、TWA時代から密輸に手を染めていたバリーは、CIAの任務だけにとどまらない活動をひろげていく。
バリーはアメリカと中米とを往復する中で、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルと知り合う。
パブロ・エスコバル率いる、コロンビア最大の麻薬組織、サントラーメデジン・カルテルの麻薬をアメリカ本国へ密輸する任務をCIAの任務と同時進行で請け負うことにする。
CIAは当初、そんな麻薬密輸を黙認していたが、麻薬取締局(DEA)やFBIがバリー逮捕に向けて、動き出したことを受け、バリーを切り捨てようと考えるようになる。
逮捕されたバリーは、ある取引と引き換えに釈放を持ちかけるが、その内容はメデジン・カルテルを裏切るものであり、バリーは窮地に立たされる。
「バリー・シール/アメリカをはめた男」キャラクター紹介
バリー・シール
キャスト:トム・クルーズ
本作の主人公。
10代の頃から飛行機の操縦を始め、20代でTWA機長ののぼりつめる、その腕前は天才的。
性格は陽気で破天荒で、どこか憎めない人物。
ナルコス内に登場するバリー・シールについてはこちらをチェック↓
モンティ・シェイファー
キャスト:ドーナル・グリーソン
バリーがCIAに雇われた後の直属の上司。
バリーの才能を認めている一方、心に内なるものを秘めている。
ルーシー・シール
バリーの妻。
ずっと夫がTWAのパイロットを行っていると思っていたが、突然アーカンソー州ミーナに引っ越してから真実を知って激怒する。
その反面、夫の人柄を誰よりも愛しているよき理解者。
献身的で、かしこく美人でセクシー、理想的なパートナーを体現。
・パブロ・エスコバル(写真:左)
キャスト:マウリシオ・メヒア
・ホルヘ・オチョア(写真:右)
キャスト:アレハンドロ・エッダ
・カルロス・レデル(写真:中)
キャスト:フレディ・ヤテ・エスコバー
メデジン・カルテルについてはこちらをチェック↓
「バリー・シール/アメリカをはめた男」名場面ハイライト(評価・解説・考察)
実在と映画のバリー・シールの違い
※実在のバリー・シール
バリー・シールは1970年代に、パイロットの仕事につき、CIAの任務をこなしながら、麻薬密輸に手を染めた実在の人物。
この作品以前にも2回ほど映像化されて、デニス・ホッパー、マイケル・パレがバリー役をつとめた。
今回トム・クルーズが演じたバリー・シールと、実際の本人との最大の違いはルックスである。
実際のバリー・シールは、ハンサムと言えるものの、もっと地味でどこにでもいる、一般市民のようなルックスである。
さらに、バリー・シール自身の体型は、年相応にずんぐりむっくりとしている。
実際のバリー・シールの体型に近かったのは、彼の写真を基に役作りしたマイケル・パレだと言われている。
ダグ・リーマン監督は、「本作ではいつものように、髪型を気にしないトムが見られる」とコメント。
映画の中で、さっそうと飛行機を操縦するトム・クルーズのようなシャープさは、まったくない。
ラブストーリーも脚色
これも映画と実在の大きな違いの一つ。
また、バリー・シールは本来、3回結婚していて、映画の中に登場する最愛の妻、ルーシーは実在しない。
彼女のモデルは、バリーの3人目の妻、デビー・シール。
デビーはこの映画の制作に積極的に参加している。
現存するバリーの写真やビデオなど、貴重なプライベートの資料を提供。
これがルーシーというヒロインのキャラクターを作るために非常に役立った。
特に、バリーの誕生日をお祝いするために、グアテマラの刑務所へ向かったデビーの行動力や、なたを使ってバースデーケーキをカットしている、バリーとデビーの破天荒さに圧倒されたという。
ダグ・リーマン監督とトム・クルーズは、「ぜひ二人のラブストーリーを映画にしたい」と感じたとのこと。
スタートアップ期・絶好調・没落期サントラ解説
スタートアップ期
1曲目:A FIFTH OF BEETHOVEN(運命’76)
オープニング。
2曲目:ONE WAY OUT
モンティ・シェイファーと交渉成立後のテストフライト。
3曲目:BLUE BAYOU
バリーがオチョアと初対面し、ヘリに搭乗して、コカインについて話している時。
12曲目:HEADING TO THE STATES
バリーが初フライト成功時。
成功期
4曲目:EGURO LO HARA OTRO
バリーが密輸ミッションを成功させ、オチョア邸でお祝いシーン。
5曲目:BLACK WIDOW BLUES
シール一家がルイジアナ州バトンルージュからアーカンソー州ミーナに引っ越す道中。
6曲目:HOOKED ON CLASSICS (PART 1 & 2)
バリーの密輸ビジネスが大成功し、満喫中のシーン(トムのお尻・ヘリでの無重力ファックシーン!)。
没落期
・サントラ未収録:Slippery People/Talking Heads
バリーがDEA、ATF、州警察、FBIに拘束されるも、釈放された後に流れる曲。
・サントラ未収録:Wah-Wah /George Harrison
さいごのシーン〜エンドクレジットの途中まで。
まとめ
・トム・クルーズ版バリー・シールの脚色により、楽しいエンタメ映画に!
・ナルコスが好きなら一番アガるシーンは、パブロ・エスコバルなどとの対面シーン
・見せ場にあわせたサントラは必聴
・実在と映画のバリー・シールの違いはルックス
・ラブストーリーも脚色
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