ナルコスの登場人物とゆかいな仲間たち

「マジックリアリズムは、コロンビアが発祥の地。不可解な事が日常的に起こる。肝心な時に限って、奇妙な事が。」

【アカデミー賞映画】最低限みておくべきハリウッド黄金時代10作品(1930〜1950年代)

生き方は名作に学べ!アカデミー賞受賞クラシック映画に迫る

年が明けると、いよいよアカデミー賞ノミネート作品が発表される(現地時間1月24日)。そんな今こそ、アカデミー賞の振り返りをしようと思っている人も多いはず。そんなあなたへ贈るアカデミー賞作品特集。でも、最近の映画だと過去の記事と被ってしまうため、時代を遡ってハリウッド黄金時代1930〜1950年代のクラシックムービー。これをみれば、今年のアカデミー賞中継をもっと愛着を持って臨めるはず(現地時間3月12日)。名作だらけの古典、古き良きアメリカ映画まとめ全50作品【永久保存版】。

 

目次

アカデミー賞映画】世界最大に盛り上がるアメリカ・ハリウッドの映画賞

最低限みておくべきアカデミー賞映画トップ

※画像の引用元:IMDb公式サイトより

 

映画祭とは異なるものの、世界中で上映されるハリウッド映画なので、その盛り上がりは世界最大規模。

 

その年を代表する映画関係者が一堂に介し、各賞の授賞式、スピーチが行われる伝統行事。

 

映画好きなら自分のお気に入り作品や俳優たちが受賞され、一喜一憂したということも一度や二度ではないはず。

 

特に、あと一歩のところでオスカー像の受賞を逃し、気がつけば何年・何十年も経ってしまって、今回こそはという所で受賞した時の感動は至福のひととき。

 

また、意外なサプライズ選出や、実は今まで賞を取っていなかったという無冠の帝王といった人もいるし、また同じ日本人の受賞でほっこりしたり、珍事件が勃発してしまったりなど様々な見方ができて、その楽しみ方は千差万別。

 

アカデミー賞映画】侮るなかれ、なんだかんだ権威があるし、箔がつく

たかがアカデミー賞、されどアカデミー賞だが、年に一度しか開催されないので、そのチャンスの機会はそうそうない。

 

また、ひしめきあうライバルたちに競り勝つ必要もあり、タイミングや運の要素も多分に含まれており、授賞式にドラマ性がある。

 

世界三大映画祭よりも歴史が古く、知名度もあり、その影響力は相当なもの。

 

自分自身を振りかえってみても、ノミネートもしくは受賞したからみる、しなかったからスルーというのもかなり影響されている。

 

これが世界規模で同時多発的に起こっているわけで、受賞後もその記録は残るため、映画関係者たちの死後も作品にはその権威が宿るという一生ものの箔がアカデミー賞だ。

 

アカデミー賞映画】ハリウッド黄金時代を振り返る

アカデミー賞を振り返ると、自分がリアルタイムでみて楽しんでいるというのは実はかなり限られた期間ということがわかる。

 

というのは、アカデミー賞の第1回が1929年となっており、約100年前に初開催されている。

 

ハリウッドの黄金時代は、トーキー映画の全盛期を超えた1930〜1940年代とされ、大恐慌のあおり・戦争の影響を受けたとはいえ、スタジオ・システムの構築により、観客は週に3回は映画をみていたという。

 

その隆盛も日本と同様の風潮により(もっと早いかもしれない)、独占禁止法とテレビの登場という時代の変化により、徐々に凋落していく。

 

追い討ちをかけるように、アメリカン・ニューシネマの台頭やヘイズコードの廃止、赤狩りなどにより、古き良きアメリカ映画は姿を消すことになる。

 

しかし、黄金時代のハリウッド映画は、今では撮られなくなった華々しいハリウッド映画群が

集う。

 

観客に夢と希望を与えることに主眼が置かれたものが大半を締め、映画人たちも今よりもっと手が届かないくらい雲の上の存在。

 

黄金時代のハリウッドで製作され、さらにアカデミー賞受賞という、その時代の雰囲気を纏った作品たちをみることは非常に価値がある。

 

なぜなら、いいものは映画に限らず、時代を超えるからだ。

 

そして、人間の変わらない不変の真理が描かれている名作・古典をみることで学べることは多い。

 

ここでは、極私的なおすすめ映画として、アカデミー賞受賞関連作に絞った、古き良きアメリカ映画を紹介したい。

 

アカデミー賞映画】最低限みるべきハリウッド黄金時代10作品

・グランド・ホテル(1932年)

 

1932年製作の映画だが、見応えがある人間ドラマのクラシック名画。

 

グランドホテル形式のパイオニアで、ヨハン・シュトラウスなどのクラシック音楽を用いており、ベルリンの豪華一流ホテルを舞台に、人生の交差が繰り広げられるといった不変的な内容を扱っているため古さは感じない。

 

MGMが専属スターをふんだんに使用したオールスター映画というのも特徴。

 

落ち目のバレリーナグレタ・ガルボ)、速記者(ジョーン・クローフォード)、男爵を自称する泥棒(ジョン・バリモア)、事業が危機にある実業家(ウォーレス・ビアリー)、従業員(ライオネル・バリモア)の人間模様を描く。

 

アカデミー作品賞受賞作の中で唯一作品賞だけでノミネートされ、そのまま受賞に至った稀な作品。

 

或る夜の出来事(1934年)

 

スクリューボール・コメディの元祖にして、ラブコメの金字塔作品、フランク・キャプラの最高傑作。

 

1934年度アカデミー賞の主要5部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚本賞)を独占したのは本作が初。

 

監督のフランク・キャプラ、主演のクラーク・ゲイブル、クローデット・コルベール、脚本ロバート・リスキン。

 

この5部門独占という快挙は、本作及び1975年の「カッコーの巣の上で」、1991年の「羊たちの沈黙」のみ。

 

原作はサミュエル・ホプキンス・アダムスの短編小説「夜行バス」。

 

大富豪のひとり娘と失業中の新聞記者の恋の行方を描く王道ストーリーが二転三転し、NYを目指すロードムービーでもあり、全編に散りばめられたユーモアセンスが抜群で、傑作たらしめている所以がてんこ盛り。

 

ヒッチハイクシーン、ジェリコの壁シーン、ラストシーンなどは有名な伝説的名場面だ。


尚、後に大傑作として映画史に刻まれている「ローマの休日」、「卒業」の他多数の作品への影響は図り知れない。

 

フランク・キュプラ監督作品

オペラハット (1936年)

我が家の楽園 (1938年)

スミス都へ行く(1939年)

 

駅馬車 (1939年)

 

今尚色褪せることのない西部劇の金字塔。

 

アカデミー賞で唯一監督賞を4回受賞した西部劇の神と呼ばれるジョン・フォードの代表作のひとつ。

 

主演のジョン・ウェインは、本作で地位を確立し、以降デュークの愛称で、長らくハリウッドTOPスターの座に君臨して大活躍する。

 

1885年、アリゾナからニューメキシコへ向かう駅馬車に乗り合わせた人々の人間模様を描く。

 

妊婦ルーシー(ルイーズ・プラット)、酔いどれ医者ブーン(トーマス・ミッチェル)、娼婦ダラス(クレア・トレヴァー)、酒商人ピーコック(ドナルド・ミーク)、賭博師ハットフィールド(ジョン・キャラダイン)が乗り込み、御者バック(アンディ・ディバイン)と保安官カーリー・ウィルコックス(ジョージ・バンクロフト)が加わる。

 

それぞれに事情を抱えた男女が乗り合わせる。途中、お尋ね者のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)も合流する。

 

限られた空間の中で繰り広げられる乗り合わせた乗客たちの人間ドラマ、超絶的な革新的なアクション、西部劇という枠組を超えた、群像劇やロマンス、ロードムービー、といった要素が詰まった極上のエンターテインメント作品。

 

特に、砂漠をひた走るアパッチの襲撃アクションへとなだれ込むモニュメントバレーを縦横無尽に走り回り、襲いかかるインディアンの大迫力は本作の白眉で、最高に盛り上がる。

 

そして、二段構えのクライマックスへ突入する。

 

酔いどれ医者ブーン(トーマス・ミッチェル)が主要なエピソード全てに絡み、本作でアカデミー賞助演男優賞。また、作曲・編曲賞受賞。

 

ジョン・フォード監督作品

男の敵(1935年)

怒りの葡萄(1940年)

わが谷は緑なりき(1941年)

静かなる男(1952年)ジョン・ウェイン出演作品

ミスタア・ロバーツ(1955年)

 

市民ケーン(1941年)

 

ハリウッド映画史上最高傑作「市民ケーン」、その創造主であるオーソン・ウェルズ

 

当時25歳だった不世出の天才、そのデビュー作。


製作・監督・脚本(共同)・主演を務め、25歳から70歳までを演じ、実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにして、ある大富豪の波乱に満ちた一生を描く。


脚本ハーマン・J・マンキーウィッツ、撮影グレッグ・トーランド、音楽は当時新進気鋭だったバーナード・ハーマン


斬新なストーリー構成と実験的だったが現代のスタンダードとなった映像技術の数々、先進性に満ち満ちた作風により、映画界に大革新を巻き起こした。

 

冒頭、ホラー映画のようなケーンの人生そのもの不気味さに通じる雰囲気を醸し出すつかみのシーン。

 

「Rosebud(バラのつぼみ)」と最後の言葉を残し、息絶える。

 

そこから時系列がシャッフルして、大邸宅であるザナドゥ城の解説、ヒトラーと同じ画角に映るなどのフェイクニュースが流れ、さらに幼少期にまで遡る。


その後、ケーンを取り巻く様々な人物にインタビューする回想シーンのみで主人公である新聞王の実像に迫っていく。


超接写、ハイ・コントラスト、ローアングル、クレーンショット、トラッキングショット、長回し、パンフォーカス、モンタージュなどの目を見張る撮影技法や特殊メイクが駆使されている。


このような映画的イノベーション表現により、世間的に注目された新聞王の実像について、オブラートに包まずに暴いた。

 

マスコミによって国民をコントロールする権力、何もかもを手に入れた男だが内面は空虚感に支配されていた、Rosebudの真の意味など内容も攻めていた。

 

今の時代にも通じる人間社会をメディアが牛耳るという構図を予想した先見性は優れていたし、長いものにまかれない反骨精神を含めてその後の映画人に影響を与えた。

 

皮肉にもそれがあだとなり、妨害によりアカデミー賞では9部門にノミネトートされながら、脚本賞のみ受賞となった。

 

カサブランカ(1942年)

 

第二次世界大戦中の戦火が近づく1940年のエキゾチックなフランス領モロッコ舞台。

 

大西洋岸の港湾都市カサブランカは、ドイツに占領され、ナチスが絡む政治的緊張感の中、アメリカに逃亡する人々が地中海を渡って集まる中継地だった。

 

アメリカに渡るためには、ビザや通行証が必要なため、その順番待ちをする人々で溢れていた。

 

そんなカサブランカで、ナイトクラブを経営するリック(ハンフリー・ボガート)の元へ、ナチスの手を逃れてやって来たレジスタンスの指導者ヴィクトル・ラズロ(ポール・ヘンリード)が現れる。

 

だがその人妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザ(イングリッド・バーグマン)であった。

 

リックはフランスのルノー署長(クロード・レインズ)と仲良くし、政治的には中立の立場をとっていて、世捨て人のようなところがありつつも、困っている人を放っておけないため、リックのクラブには多くの人々が集まるのであった。

 

ハードボイルドの代名詞ハンフリー・ボガートの代表作のひとつで、ファムファタールに振り回されつつも、男の浪漫が炸裂し、男の美学を貫き通す生き様が、兎に角かっこいい。

 

また、本作の特長でもある、シリアスな状況下でもウイットに富んでいる名セリフの数々に酔いしれる。

 

「昨日はどこに?」
「そんな昔のことは覚えちゃいないよ」
「今夜、会える?」
「そんな先のことはわからないね」

 

そして、作品中に流れるジャズナンバーがさらに上質さを高め、中でも映画のテーマ曲「As Time Goes By」が艶めきたっている。

 

マイケル・カーティス監督が撮りあげた特殊な環境下での、理想的な紳士と魅惑的な淑女との関係により、後世に遺る大名作となった。

 

アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。

 

マイケル・カーティス監督

ミルドレッド・ピアース(1951年) ジョーン・クロフォード出演作品

 

ハンフリー・ボガート出演作品

黄金(1948年)

アフリカの女王(1951年)

 

イングリッド・バーグマン出演作品

ガス燈(1944年)

 

・我等の生涯の最良の年(1946年)

 

三者三様の帰還兵(WWⅡ)を描いたアカデミー7部門受賞の大傑作。

 

世代も階級も違うが故郷が同じため、タイミングよく帰郷するところから物語が始まり、すぐさま映画に没頭してしまう。

 

戦場からのそれぞれが帰宅後、お祝いがはじまって、さいごは馴染みのバーで3人が揃うところから、戦場とは違う日常での新たな人間関係が始まるのが楽しい。

 

3時間という長さを感じさせない戦後アカデミー賞初の作品賞に相応しいクオリティー

 

ウィリアム・ワイラー監督による、人間関係と恋模様の絡ませ方、心情描写の描き方、やんわりだけど確実に想いを込めた反戦映画として織り混ぜ、確かな手腕の高さをみせつけた、監督賞作品。

 

キャストも個性的なメンバーで、主演男優賞(フレドリック・マーチ)、助演男優賞(ハロルド・ラッセル)受賞。

 

誰もが気になる、ホーマー(ハロルド・ラッセル)の義手は、実際に事故で両手を失っているという本物仕様。演技経験が全くないまま本作に出演し、助演男優賞と特別賞を受賞。

 

また、受賞には至っていないが、フレッド(ダナ・アンドリュース)、フレッドの妻マリー(バージニア・メイヨ)、アルの娘ペギ(テレサ・ライト)、ホーマーの婚約者のウィルマ(キャシー・オドネル)など、それぞれ魅力的なキャラクターに溢れている。

 

タイトルをサラッと回収するラストまで、古きよきアメリカ映画作風に溢れている。

 

ウィリアム・ワイラー監督作品

嵐ケ丘(1939年)

ローマの休日(1953年)オードリー・ヘプバーン出演作品

ベン・ハー(1959年)

 

・イヴの全て(1951年)

 

演劇の内幕ものを描いたジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督の大傑作。

アカデミー賞14部門でノミネートされ、6つのオスカーを獲得した作品。

 

女の世界を描いた本作は、女優陣のバチバチの演技合戦に注目。

 

大物舞台女優マーゴ(ベティ・デイヴィス)のもとを訪れるファンのベティ(アン・バクスター)。

 

マーゴの親友で劇作家ロイド(ヒュー・マーロウ)、その妻であるカレン(セレステ・ホルム)の目に留まり、マーゴに紹介されるという幸運を得る。

 

マーゴの恋人は(ゲイリー・メリル)と曲者揃い。

 

そして、影の主役ともいってよいのが、批評家役のアディソン(ジョージ・サンダース)が秀悦で、助演男優賞を受賞している。

 

この映画は耐えがたいほど現実味を帯びていて、衝撃的であり、ホラーよりも恐ろしい。

 

導入部分から狐につままれたような錯覚から、演劇界の大物たちを相手にした立ち回りはいつの間にか蟻地獄にいることに気づき、心底恐ろしさがこみ上げてくるラストまで脚本構成が素晴らしく、心を鷲掴みにされる。

 

そして、マリリン・モンローが端役として出演しているが、映画の結末と同様、リアルでも同じような結果になっているのが二重に怖さを感じてしまう。

 

最初からここまでの展開を読んで製作された映画であったのなら、ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督は真の天才、化物である。

 

ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督作品

三人の妻への手紙(1949年)

 

ベティ・デイビス出演作品

青春の抗議(1935年)

黒蘭の女(1938年)

 

・波止場(1954年)

 

マーロン・ブランドの演技とエリア・カザンの骨太な演出で知られる名作。個性派の役者たちが脇を固め、今なお衰える事のない名作だ。

 

アカデミー賞8部門受賞。作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)、助演女優賞(エヴァ・マリー・セイント)、撮影賞、編集賞美術賞

 

ニューヨークのある港湾はギャングのボスジョニー(リー・J・コッブ)が仕切っていた。

 

元ボクサーのテリー(マーロン・ブランド)、テリーの兄であるチャーリー(ロッド・スタイガー)も一緒働いていた。

 

やがて、ある事件がきっかけとなり、教会のバリー神父(カール・マルデン)、被害者の妹・イディ(エヴァ・マリー・セイント)と知り合う。

 

演出・脚本・音楽・撮影・出演と全てが揃った鉄壁な映画。


テリーが神父の言葉やイディとの交流のうちに、人間性に変化が現れるする成長プロセスをひとつひとつ丁寧に積み重ねて、巧みな演出で表現されている。

 

緊迫感を煽るレナード・バーンスタインの音楽も素晴らしい。

 

ボリス・カウフマンによるモノクロならではの陰影に富んだ撮影の技量が活かされている。

 

そして、アクターズ・スタジオ出身のマーロン・ブランドアカデミー賞受賞に相応しいメソッド演技を発揮している。

 

その演技力を絶賛され、映画史にその名を刻んだ。

 

尚、エリア・カザン監督はアクターズ・スタジオの創設者であり、その指導の賜物が見事に開花した。

 

エリア・カザン監督作品

欲望という名の電車(1951年)ヴィヴィアン・リー出演作品

革命児サパタ(1952年)マーロン・ブランド出演作品

エデンの東(1954年)ジェームズ・ディーン出演作品


ジャイアンツ(1956年)

 

ダイナミックそのもののテキサス、そして本作で絞り出される大油田、それらのダブルミーニングになっているタイトルが本作「ジャイアンツ」だ。

 

古き良きアメリカ映画を体現するのに相応しく、1920年代から約30年間をかけて、世代を渡る大河ドラマ

 

原作は、女流作家エドナ・ファーバーのベストセラー「GIANT(大油田)」。

 

監督は、西部劇の名作「シェーン」などのジョージ・スティーヴンス。

 

若かりし頃から壮年期までを一貫して演じている登場キャラクター3人のドラマが中心。

 

大牧場主ビッグ(ロック・ハドソン)、その新妻のレズリー(エリザベス・テイラー)、ビックの使用人ジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)。

 

尚、本作のジェームズ・ディーンはこれまでの青春物ではなく、だからこそ、本来のポテンシャルの高さ・力量がよくわかり、これまでの作品に比べ、さらに特出した存在感を醸し出している。

 

そして、その主要キャラクターが歳を重ねてもそのまま演じる老けメイクのクオリティーや、母親役のエリザベス・テイラーよりも実年齢が年上のキャロル・ベイカー、デニス・ホッパー、サル・ミネオが子供役という気の利いたキャスティングが実に粋だ。

 

そして、アメリカのテキサスを舞台にした広大無辺な土地が占める圧倒的にダイナミックな画。

 

また、作中において大胆な省略を行いつつも、その中に光る繊細さを併せ持つ作り込み。

 

ジョージ・スティーヴンス監督による、登場人物の繊細な心理描写、映画内における時間の流れ方が絶妙で、まさに珠玉の逸品。

 

ジョージ・スティーヴンス監督作品

陽のあたる場所(1951年)エリザベス・テイラー出演作品

シェーン(1953年)

 

エリザベス・テイラー出演作品

若草物語(1949年)

 

お熱いのがお好き(1959年)

 

お熱いのが好きでもなければ、熱いのがお好きでもない。「お熱いのがお好き」、両方に「お」がついてるのがポイントの小洒落た映画だ。

 

さて、本作は名だたる名優たちががっぷり四つに組んだ完成度の高いコメディー作品。監督はビリー・ワイルダー、そのストーリーもよいが、セリフが粋で深く心に残る作品に定評がある名匠。

 

禁酒法時代のシカゴ。ギャングの抗争に巻き込まれ、殺人現場に目撃したふたりのバンドマン、ジョー(トニー・カーティス)とジェリー(ジャック・レモン)。

 

追っ手から逃げるため、女性楽団に紛れ込み、女装したふたりは歌手のシュガー(マリリン・モンロー)と知り合い、その三角関係を巧みに描く。

 

特に印象的なのが、モンローとカーティスとのラブシーン、そして、同時平行で撮られるジャック・レモンとのタンゴのシーン。

 

また、ギャング映画をセルフパロディジョージ・ラフト演じるギャングは「暗黒街の顔役」)なところも気が利いている。

 

マリリンは、セクシーというイメージが強いが、本作をみればとてもキュートさを併せ持つ存在だったことがよくわかる。

 

そのマリリンの歌う「I wanna Be Loved by You」と名台詞「No one is perfect」はあまりにも有名。

 

20世紀のセックスシンボル、その歌声や衣装をみるだけでも価値がある。

 

本作ではアカデミー賞に多数ノミネートされたが、衣装デザイン賞を受賞。

 

ビリー・ワイルダー監督作品

失われた週末(1945年)

サンセット大通り(1950年)

麗しのサブリナ(1954)オードリー・ヘプバーン出演作品

 

アカデミー賞映画】10作品以外のハリウッド黄金時代の映画たち

※1930〜1950年代のアメリカ映画のみで独自選出。

ハワード・ホークスシドニー・ルメット監督作品など、その他有名作もアカデミー賞対象としているため今回は除外。

 

キャサリン・ヘプバーン出演作品

勝利の朝(1933年)

 

ゲイリー・クーパー出演作品

ヨーク軍曹(1941年)

真昼の決闘(1952年)

 

ヴィクター・フレミング監督作品

風と共に去りぬ(1939年)ヴィヴィアン・リー主演作品

オズの魔法使(1939年)ヴィヴィアン・リー主演作品

 

セシル・B・デミル監督作品

地上最大のショウ(1952年)

十戒(1956年)

 

ヒッチコック監督作品

レベッカ(1940年)

断崖(1941年)

 

グレイス・ケリー出演作品

喝采(1954年)

 

etc

西武戦線異常なし(1930年)

マーティ(1955年)

傷だらけの栄光(1956年)ポール・ニューマンスティーブ・マックイーン(クレジットなし)出演作品

 

まとめ

アカデミー賞映画】最低限みるべきハリウッド黄金時代10作品

・グランド・ホテル(1932年)

或る夜の出来事(1934年)

駅馬車 (1939年)

市民ケーン(1941年)

カサブランカ(1942年)

・我等の生涯の最良の年(1946年)

・イヴの全て(1951年)

・波止場(1954年)

ジャイアンツ(1956年)

お熱いのがお好き(1959年)

 

今回取り上げた10作品以外のレビュー、最新情報はFilmarks(フィルマークス)で更新中↓

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